概要
TOIECとは

TOEICは国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)が運営する日常会話やビジネス英語といった実用的な英語力を測定するテストで主に韓国人と日本人が受験しています(全体の約6割)。
したがって欧米ではそこまで知名度がないので留学のために語学試験を受験したい場合にはTOEFLやIELTSの受験をおすすめします。
逆に日本での知名度は高いので進学、就活、昇進のために英語力を証明したい場合はTOEICの受験は非常におすすめです。
TOEICにはTOEIC® TestsとTOEIC Bridge® Testsの2つの難易度があります。
またそれぞれの難易度に対してListening & ReadingとSpeaking & Writingの2つの種類のテストがあります。
進学、就活、昇進のために必要になるのはTOEIC® TestsのListening & Reading(TOEIC L&R)だと思うので、基本的にはTOEIC L&Rの受験をすることになると思います。
TOEIC L&Rの問題見てみたけど難しいすぎて解けなそうという英語学習を始めたばかりの初心者の方には難易度が低いTOEIC Bridge® TestsのListening & Reading(TOEIC Bridge L&R)がおすすめです。
また、TOEIC L&Rの点数が伸び悩んでいる方やスピーキングやライティングの実力も測定してみたい方はTOEIC S&Wを受けてみるのもいいかもしれません。
この記事では受験者の最も多いTOEIC L&Rを対象にしています。
難易度・得点分布

TOEIC L&Rはリスニング495点満点、リーディング495点満点で合計990点満点のテストです。
公式が公開している得点分布を見てみるとおおよそ
TOEIC 900点以上は上位5%
TOEIC 800点以上は上位18%
TOEIC 700点以上は上位35%
ぐらいになっています。
また平均点は620点となっています。
もちろんTOEICはある程度英語を勉強した人が受けているので、TOEICで平均点が取れる人の英語力は平均的な日本人よりは上ということにはなると思います。
入学試験や就活、昇進のためにTOEICを受ける人が多いと思いますので、そこで必要な点数と平均点や得点分布のデータから目標点を決めてみてください!
また公式が業務内容ごとに達成したい語学レベルをアンケートに答えると目標点数を教えてくれるツールを公開しているのでこれを使って目標点数を決めても良いかもしれません。
記事の信憑性
TOEICなどの語学試験をいっさい受験したことのない普通の大学生が一ヶ月本気で英語を勉強してTOEIC900点を突破できました。
実際のスコアはこんな感じでした。

少しでも英語勉強してみようかなとかTOEIC受験してみようかなと考えている方の参考になれば幸いです。
スケジュール・勉強法

- 約8週間前申込開始
- 約7週間前申込終了
- 3週間前~通学・スキマ時間でアプリやCD音声を活用
- 2週間前~通学・スキマ時間でアプリやCD音声を活用
- 1週間前~公式問題集を3冊(6回分)解く
- 試験当日(日)試験当日
- 17日後インターネットでスコア開示
- 30日後以内試験結果発送
申込
TOEICのテスト日程の確認・申込はここからできます。
テストは日曜日に実施されて9:25から受付の午前実施のテストと14:05から受付の午後実施のテストがあります。
受験料は7810円(税込)です。高い受験料を払って休日返上して英語の試験を受けるんですから可能なら一発で目標の点数を取りたいですね。
申込は試験日の7〜8週間前なので早めにすませる必要があります。
一ヶ月後にTOEICの公式認定証が必要みたいな状況だと間に合いません、余裕を持ってTOEICを受験しましょう。逆にいうととりあえず試験の申込をしてから勉強を始めても全然間に合います。申込をしてしまえば、勉強するしかなくなるので自分にプレッシャーをかける意味でも効果的ですね。
試験勉強
教材を絞って勉強することを意識しました。
よく何冊も単語帳をやっている人を見かけますが、単語や熟語は何度も何度も出会ってようやく覚えられるのでいろんなものに手を出すと結局見たことはあるけど意味はよくわからない単語が大部分になってしまって非効率だと思います。
なので自分はmikan、DUO、English Upgrader、公式問題集の4つしか教材を使っていません。
単語や熟語を覚える時には口を動かすことを意識しました。
実践している人も多いかもしれませんが単語や熟語を覚える時には見たり、聞いたりしただけで覚えるのはほぼ不可能なので何かしらの形でアウトプットすることで効率的に覚えられます。
アウトプットとは単語や熟語を書いたり、読んだりすることです。
よく単語や熟語をノートにぎっしり書いて勉強している人を見かけますが、文字を書くという作業はかなり時間がかかるので単語や熟語を読んで覚えた方が効率が良いと思います。
この方法は読んで覚えているので単語のスペルは覚えられないといった問題もあります。特に発音とスペルが一致しないような単語のスペルは高確率で間違えます。しかしTOEIC L&Rにはライティングがないので単語のスペルが少しわからなかったとしても実際の得点にはほとんど影響がないです。
実践形式の問題を解くことを意識しました。
よく単語、熟語、文法の勉強だけして模試を解かずにTOEIC本番に臨んでいる人を見かけますが、無謀だと思います。例え英検1級レベルの英語力があったとしてもTOEICの問題形式に慣れていないと思ったように実力を発揮出来ないでしょう。
なので模試でTOEICの問題形式に慣れて、自分なりの時間配分や解き方を作っていくのが重要です。
2、3週間前
単語や熟語を勉強したり、英語の音声を聞いて英語耳を作るといった基本的な英語力を高める勉強を中心に行いました。
具体的には以下の3点を行いました。
- mikanで単語を覚える
- DUO3.0で例文をシャドーイング
- English Upgraderを聞く
詳しい勉強内容は各教材の解説で説明します。
1週間前
最後の一週間で公式問題集を3冊(6回分)解きました。なのでほぼ一日一回分解くペースです。
6回分解くとTOEICの問題形式にはかなり慣れました。
また模試はペース配分を考える機会でもあるので本番同様時間を測って模試を解きました。
本番と同じ時間で模試を解く+模試の復習+2、3週間前までの勉強の継続で最後の一週間は一日中英語を勉強していました。
結果
17日後にインターネットから結果が確認出来ます。
申し込み時に「テスト結果インターネット表示」を「利用する」にしている必要があるのでインターネットで結果を確認したい場合は必ずチェックしましょう。
30日後までにテスト結果の公式認定証が発送されます。
TOEICのスコアを証明するために公式認定証の提出が要求されることがあるので大事に保管しましょう。
試験日から2年後まで公式認定証の再発行が出来ます。
TOEICのスコアが必要になったけど前回の試験を受けてから2年経ちそうな人は早めに公式認定証の再発行をしましょう!(もちろん再受験もありですね)
教材紹介

公式問題集
TOEICの問題を作成しているETSが同じように問題を作成してできた公式問題集なので実際の問題と限りなく近い問題を演習できます。
TOEICの過去問は手に入らないため、この公式問題集を解くのがTOEICの問題形式に慣れるために一番大切です。
自分は一冊あたり2回分入っているので3冊買って6回分解きました
結構高い…。図書館などで借りれる場合もありますが新形式と旧形式があるので確認する必要があります。
借りる場合は下のサイトの解答用紙が便利です
DUO3.0
DUO3.0は重要単語1600語と重要熟語1000語が560本の英文に凝縮されている英単語熟語集です。DUO3.0を使うなら復習用CDは必ずセットで買いましょう。
おすすめの使い方は復習用CDを使ってひたすら例文をシャドーイングすることです。
何度も何度も読んで560本の例文を暗記してしまうくらいシャドーイングを反復しました。
例文を暗記してしまえば自動的に重要単語1600語と重要熟語1000語が頭に入っていることになります。
English Upgrader
TOEIC公式が出してくれているリスニング対策のアプリです。元々、ポッドキャストの配信だったものがアプリになって使いやすくなっています。
通学中とかにイヤホンつけてこのアプリを聞いていました。
それぞれのエピソードに問題と英文のスクリプトがついています。
まず何も見ずに聞いて問題を解いてみて、解けなかったらスクリプトを見ながら聞いて解いていました。さらにスクリプトを見ながら音声をシャドーイングしていました。
mikan
TOEICに必要な単語をゲーム感覚でポチポチ覚えられるのでとても優秀です。
無料で使えるTOEIC対策の単語帳が2つあります
- レベル別TOEICシリーズ
- TOEIC英単語2500
この2つの単語帳だけでかなりボリュームがあるので課金はしなくても全然使えると思います。
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